バランスをとるとは?
「バランスバランスとよくいわれるけれど、そのバランスって何ですか?」
と聞かれます。
テレビで、玉ねぎが血液サラサラになって健康に良いと放送すると、
大学教授の○○先生が推奨 とか 国立がんセンターの医学博士が推奨 で、
すぐさまスーパーの玉ねぎが売り切れるのが日本です。
なんだか偏りすぎ。まさにアンバランスの典型のように感じます。。。
すべての食材は何らかの性質があって、それぞれに栄養素があるのですから、
そればかりを食べ続けるとその性質が多くなってしまいます。
それは過剰になります。
適量を超えて過剰になると、たとえ良いものでも
それは負に転じるのです。

ところで、心のバランスもまた同じです。例えば、
自分には力がない、と思うことほど無益なことはありません。
かといって、自分は凄いと自惚れることは同じように
道は遠回りになってしまいます。
そのバランスの中で、私たちは与えられた場でやれる事を
一つ一つ実行していくことしかない。
不思議なことに、
そのようにやれることを繰り返していく造作の中、
縮こまるでもなく反り返るでもない、
いつの間にかまっすぐな姿勢で歩いているのです。
それは、続けていくうちにどうやったらバランスをとれるか
微妙に調整して体得しているからではないでしょうか。
食事も、季節の野菜や魚、海藻やきのこ、果物。
様々な彩り豊かな自然の恵みを楽しんで味わうのが
実は本当の意味でバランスのとれた最高の食事なのですね。